ナンタン隕石（南丹隕石なんたんいんせき、Nantan meteorite）は、明時代の1516年に現在の中華人民共和国広西チワン族自治区南丹県に落下した記録が残っている鉄隕石です。隕石は大気圏に入って爆発し、28km×8kmの範囲に破片は落下しました。
化学成分は、鉄92.35% 、ニッケル6.96%で炭素、銅、コバルトなどが含有された合金で、内部は美しい金属光沢を持つことが特徴です（ピカピカした美しい輝きがあります）。 ニッケルの含有量から、化学的分類は、ギベオン隕石と同じく「オクタヘドライト」という分類になります。
成分は鉄ニッケル合金で、ナンタン隕石の表面は黒い鉄さびの層（黒い硫化物トロイライト）を少し含んでいます。切断面を研磨酸処理してやると、ギベオン隕石のような縞模様（ウィドマンシュテッテン構造）が現れます。薄く覆われ、緩らかな凹凸があります。さらに表面をよく観察すると、細かい縞模様を見ることができます。これはウィドマン・シュテッテン構造という隕石内部の縞模様が、隕石の表面に見えているためです。
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