メテオライト(隕石)といえばギベオン隕石が有名です。
ギベオン隕石は、偽物も多く出回っていると言われていますが、実際にプロでさえ、偽物を掴まされることがあると言いますから、素人判断は超難解の問題です。
■ギベオン隕石が錆びない説もありますが、これには異論があります。販売目的で作られた説だと思われます。【カットしたギベオン隕石も、必ず錆びます。】ギベオン隕石とムオニオナルスタ隕石の錆びスピートを、3ヶ月間程をかけてテストをしてみました。下記の画像をご覧ください。
テスト期間:2021年3月11日~2021年6月10日3か月後のギベオン隕石(室内湿度76%)
ギベオン隕石が1か月ごろ、亀裂の部分からじわじわと錆が始まっていた。2ヶ月ごろに亀裂がない箇所にも薄らと錆が始まった。3ヶ月ごろから全体は軽い錆びが始まっている。
ムオニオナルスタ隕石は2週目ごろから亀裂箇所から錆が始まった、1か月ごろは全体的に錆が広がった。3ヶ月ごろからギベオン隕石の3倍ぐらいの錆び量がありました。
ムオニオナルスタ隕石とギベオン隕石の違いはこちらをご覧ください
ギベオン隕石を含めて、すべての鉄隕石・石鉄隕石類(鉄が含まれている隕石)は、水が主な地球に落下した時から錆が始まっている。隕石の一番外側から錆びが始まるので、ギベオン原石の外側(黒鉄膜)が錆びの現象となります。錆びた黒い膜(隕石の外皮)が中を保護するので、原石をカットしなければ、永遠に隕石の中まで錆が広かないでしょう。
錆びるから原石のままで持ちたい方もいるはず、何グラムの原石はそもそも落下していないので、そもそも大金を使わないと原石を持有出来ない。ギベオン隕石の特有の模様も見れなくなる、隕石特有の楽しさを味えないだろう。
■メッキ加工は偽物とも言われますが、これにも異論があります。
お客様の要望で鉄隕石を錆びないようにメッキでコーテイング加工もしています。
メッキされたギベオン隕石とメッキされたムオニオナルスタ隕石の品質の持ち期間について調べました。メッキされたギベオン隕石は約5年~8年、お手入れをしっかりした場合は半永久に近く品質を保つことが可能です。
メッキされたムオニオナルスタ隕石は約3年~5年、お手入れをしっかりした場合は10年近く錆が無く品質を保っているかたもいます。
メッキされた隕石はウィットマンシュテッテン構造が多少隠されるため、隕石の産地を判断する難い点がございます。ムオニオナルスタ隕石とギベオン隕石のウィットマンシュテッテン構造がよく似っている為、メッキされたムオニオナルスタ隕石をギベオン隕石として販売している業者が多く見られます。よく間違えられているのは【メッキ加工だから偽物】【錆びたから偽物】とは言えないということです。
ギベオン隕石をご希望の方は原色ギベオンのままで購入してからメッキコーティングを依頼することが勧めします。ギベオン隕石の落下量が少ないため、購入価額も上昇している。ウィットマンシュテッテン構造がよく似ている、パワー効果が変わらない、手頃の価額で鉄隕石を楽しめたい方はムオニオナルスタ隕石でも勧めします。
では、本物と偽物を見抜けるかというと、正規ルートでの購入でしたら、鑑定書をつけてくれる良心的な店舗もあります。また、独特の模様は研磨と酸による反応がおこりますから、表面削ってから酸で模様が出れば隕石だと判断できます。その模様からギベオン隕石かムオニオナルスタ隕石かを判断する、ギベオン隕石かムオニオナルスタ隕石の判断が難しい点もありますが、こちらムオニオナルスタ隕石とギベオン隕石の違いをご参考してください。
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